1989-12-07 第116回国会 参議院 内閣委員会 第5号
○国務大臣(森山眞弓君) これまでの日中間の実務レベルでの協議をいたしました結果、難民に偽装していた中国からの不法入国者のうち三百名、ただし中国国内で第一回送還船が出るまでの間に新たに身元の確認ができた者があれば今の三百人にさらに加えることになると思いますが、この人々をことしの十二月下旬に中国側のチャーター船によりまして長崎から送還するということになっております。
○国務大臣(森山眞弓君) これまでの日中間の実務レベルでの協議をいたしました結果、難民に偽装していた中国からの不法入国者のうち三百名、ただし中国国内で第一回送還船が出るまでの間に新たに身元の確認ができた者があれば今の三百人にさらに加えることになると思いますが、この人々をことしの十二月下旬に中国側のチャーター船によりまして長崎から送還するということになっております。
送還船が出るまでの間置いておく。そのときに全部乗れたらいいわけでございますが、向こうの政府がまだ待ってくれと言ったりいろいろなことがあって、送還船の出るときに積み残しと申しますか、そういう人が出てくる。それからもう一つは、行政訴訟で、裁判所の方から送還部分の執行停止がかかることがございます。
ただいま申しましたように、その船待ちともう一つ在留資格制度を、仮放免して自由に生活できるとなると、その制度が崩れてくるということ、それは防がなくちゃならないという、この原則が非常にございまして、そうじゃないと、訴訟を起こさずに真っすぐに帰った人は送還船に乗って帰っちゃう、がんばっている人は仮放免されて自由に何の拘束もなしに日本に在留できる、こういう非常な不平等が生じてくるわけでございます。
これは日本政府としては、本来ならばすでに八年間以上にわたって八万八千六百十一名の人を百五十五回の送還船で帰しておりますし、さらに今度その後積み残してさらに帰りたいと言われる方を一万五千人直ちにお帰ししょうという態度で交渉してきたわけでございまして、ほんとうにすぐ帰さなければならないということであれば、これは直ちに実施できるのではなかろうかと思うわけでございます。
これがあらしのために帰れなくて、鹿児島の沖で送還船が避難しているときに、台湾に帰れば殺されるというので、みずから海の中に飛び込みまして、まあ死ぬつもりであったのか、あるいは陸に泳ぎ着くつもりであったのかわかりませんが、結果はとにかくまた鹿児島へ泳ぎ着いて、再び不法入国して、日本におって台湾の運動をやっておったのでございますが、これが昨年十二月に帰しましたところが、先ほど大臣からも申し上げましたように
ところがこの人は、御承知のごとく、数年前に日本へ参りまして、そして今回と同じような退去強制を受けて、台湾へ帰れば自分は銃殺される、殺されるということをおそれまして、鹿児島の沖で送還船から飛び込んだ。台湾に帰るくらいなら日本の水で死にたいというので水の中へ飛び込んだ。
その最初の送還船が退去強制者を乗せて釜山へ参りましたときに、韓国当局は、これらの者は終戦前から日本におる韓国人であって、したがって、当然日韓法的地位協定の対象になる人間である、その協定によってその者の法的地位が決定するまではこれを引き取るわけにはいかないと言って、引き取りを拒絶いたしました。拒絶されて、またそれを連れて帰ってきたわけでございます。
そこで、ただいまの御質問でございますが、この問題につきましては、実は昨年の十一月ごろから、被収容者の間に、近くまた韓国向けの送還が実施されるというふうなうわさが広まりまして、その直前、十月の末に送還船が出ておるのですが、年末までの間にまた送り帰されるのではないかといううわさが広まりました結果、所内で非常に勅揺が生じておったのでございます。
そこで大体収容されて送還対象になっている者は、もう近く送還船が出るということはわかっているはずであります。
そうではなくて、霧深くして間違って船が迷ったり、また韓国側としてもやはり送還船問題でいろいろなことが報道されますから、下級乗組員などは興奮して、つい海賊まがいの行為に出たがる。これは人間の生物学的傾向としてそういうことをやりたがる。そういうことのないように受信機も備えておいて、あやまちなからぬことを期す。いわんや韓国側をこういう小さな問題で刺激するようなことはやっぱりよくないと思うのです。
従いまして、国連提訴ということの御研究もけっこうですが、送還船に対して乳切り事件が起らないようにあらかじめ対策を講じておく必要があるということを私は指摘したいと思ったわけです。
外貨の割当というお話もございましたが、この送還船は原則として外貨は一文も要らないということで組織されたのでございます。船に乗っている間は全部政府の費用でまかなうわけでございます。厚生省が諸般の事務に当ったのでございます。
それからまた韓国へ送還船を出すわけでございますが、この船の雇船料が三十一年度におきましては六ぱい分の予算をつけておったのを、三十二年には三ばい分に半減するという予算になっております。それらを彼此計算をいたしますと、七十二万九千円の増という結論になるのでございます。 次の公安審査委員会の経費は、大体前年度通りでございます。
第一回の遺骨送還船黒潮丸を仕立てて、赤十字のメンバーには国民代表の一人に選ばれて、日蓮宗の名誉を背負って現地に参った私は最初の渡航者なんであります。
ただ考え方の根本といたしましては、ただいま政務次官からもお話がございましたように、われわれとしましては、ああいう所に長期収容というようなことは、本来望んでもおりませんし、そういう前提の施設ではないわけでございまして、これが相手も通常な国際常識を持った国であり、密入国くらいは当然引き取るということでございますならば、大体一カ月に一回ぐらい送還船が運航さえされますならば、ほとんどあらゆる問題は実は解消してしまうわけなんでございます
従いまして別な送還船というものを別途に考えなければ、これは具体的にはだれか母親が危篤だから一人送り帰すとか五人送り帰すというようなこと以外には利用できないと思います。もっともこれは約束でございますから、もっと適船を研究しなければなりませんが、今の見通しではそのように考えております。
自費出国と申しましても、本人みずからその金を出す必要はないのでございまして、いわゆる強制送還として送還船によって、日本の仕立てる、あるいは引き取りに行った送還船によって強制送還をするという、その概念の中で、幾分その形がゆるんだという送還方法にすぎないのでございます。
○政府委員(内田藤雄君) 先ほど申し上げましたことしに入りましてからの送還船によるものは、最初の第一船が二百二十名でありました以外は各船とも二百五十名、そういうことが基準になっております。 〔理事富城タマヨ君退席、委員長着席〕 これは船の大きさ、まあそれが基準になりまして、韓国側が密入国者として確認してこれを引き受けると言って参る数字が、大体そういうことになっておる結果でございます。
○政府委員(内田藤雄君) これにつきてましては、昨年六月最後の韓国の送還船が出まして以来昨年中はずっと途絶いたしておりました。その関係で昨年末には一時千六百までが一番最高高であったと思います。約千六百まで通したのでございます。
ただ問題は外交上の問題でございまして、端的に申し上げますれば、一例として韓国との問題のごときも、一時スムースに送還船をば向うで送還を引き受けておりましたが、日本の外交政策の新たなる展開というようなことで、韓国は一方的にこれに対して非常に悪感情を起しまして、こういう話し合いにも応ぜずに入管当局としては全く手をあげて、ただため息をつくばかりというような状態がここ数ヵ月続いたのでございます。
○政府委員(内田藤雄君) ちょっとさかのぼって前からのいきさつを申し上げますと、昨年の六月に送還船が出ましたのを最後といたしまして、昨年中は送還が不能の状態でございました。
日本にもそれを声明された蒋介石総統としては、このような行事に対しまして、そういうような乱暴な取扱いをされ、また船に対して攻撃を加えられるようなことは絶対ないものであると信じ、かつまた、かりにそういうことがあって、われわれ捧持団が船とともに、遺骨とともに海底に没しましょうとも、われわれ日本国民としてはどうしてもやらなければならない道義的事業であると感じまして、しいて外務省にお願いをいたしまして、第一回送還船
それで昨年正月を最後といたしまして、韓国への引き揚げと申しますか、退去命令の実行というものは、約半歳以上にわたって途絶えておりましたのですが、昨年末から少し話しを始めまして、本年の二月以来毎月一隻の割合で、現在送還船が出ております。
それから三十年になりまして現在までのところ二月、三月、四月と三回送還船が出ておりまして、五月の船は、これは原則的な拒否にあったわけではありませんでしたが、向うの態度が先ほど申し上げましたようにちょっとぐずつきましたために、目下その準備が行われておる段階でございまして、今月末あるいは来月の初めに一船出る予定でございますが、現在までのところでは七百七名の送還を行なっております。